むちうち(むち打ち)の症状

むちうち(むち打ち)の症状

交通事故のよるケガで一番多いのは首に損傷を受けるむちうち(むち打ち)の症状です。

むちうち(むち打ち)は首に強い衝撃を受けたときに起こります。首は人間の体のなかでも揺さぶりに弱い場所であり、追突で軽くぶっかっただけと思っても首にはおおきな負担がかかっています。人間の頭の重さは約5キロあります。5キロある頭が事故の衝撃で前後に、あるいは左右ゆすぶられる衝撃はかなり大きいものです。

むちうち(むち打ち) 後への衝撃 むちうち(むち打ち) 前への衝撃

無理に伸ばされた首の筋肉は、事故後、数時間から数日にかけて強く収縮し、筋肉が硬くこわばっていく性質があります。事故直後、たいしたことはないと感じることが多いのですが、この段階では、まだ筋収縮が始まる前の段階である可能性もあります。すぐにたいしたことはないと判断するのは賢明ではありません。

直後はなんでもないようでもあとから様々な不調が出てくるのがむちうち(むち打ち)です。

むちうち(むち打ち)は事故直後は軽いと感じることが多いです

こんな症状がでます

大きい事故は直後や翌日からなど比較的早く症状が現れますが、軽い事故だとしばらしくてからということもよくあることです。たいしたことはにないと自己判断せず、必ず病院、整形で診断を受けてください。あとで様々な症状がでてきたとしても、事故直後に受診していないと、事故との因果関係がないとみなされ、被害者が不利になることもあります。

むちうちの症状は、多くの方が訴える、肩のこりや痛み、首のこりや痛み、背中のはりや痛みなどの共通症状と、2次的に現れる頭痛、めまい、吐き気などの随伴症状とに分類できます。2次的な症状は誰にでも出る症状ではありません。

事故直後すぐに治療をしないで、しばらく様子をみたほうがいいということを聞かれた方もいらっしゃるかもしれません。確かに事故直後は打身などの痛みもありますし、症状もまだ安定していません。今出ている症状以外にも、2次的な症状へと症状が広がっていく可能もこの段階ではあります。

治療する側からしますと、やや手探りで治療をしていかなければならない面もあるため、しばらくは・・・という考え方が出てきたのではと私は考えています。

しかし、だからと言って、つらい状態をがまんするのは本人も大変ですし、随伴症状(2次的症状)が出やすくなる傾向があります。

むちうち直後の治療は、なるべく局所より遠隔から治療を始める、極めて弱い刺激の治療にとどめる、電気療法を上手く併用していくという点に気をつければ、事故直後から治療を始めたほうがいいと思います。

むちうち(むち打ち)の症状

むちうちの症状

・肩や首筋のこり、こわばり感や痛み
・痛みで首が回らない
・背中の痛みなど

むちうちから起きる随伴症状(2次的症状)

むちうち(むち打ち)の症状 ・腕の痛みやしびれ
・頭痛
・頭重感(頭がボーッとして重い)
・吐き気
・めまい
・不眠
・耳鳴り
・目のかすみ
・物が二重に見える
・握力の低下など

これらの症状が複数あるのが一般的

[自転車での事故]

自転車・バイク⇔車の事故は車体に守られていないため、事故によっては自動車同時の事故よりもはるかに重いものになります。骨折、捻挫、打撲の複数箇所にわたる怪我が多いです。